おすすめ度 ★★★
作品情報
- タイトル:このエリアのクレイジーX
- 原題:이 구역의 미친X
- 放送:2021年5月24日〜6月21日 全13話
- 脚本:アギョン
- 演出:イ・テゴン
出演
- チョンウ▶︎ノ・フィオ
- オ・ヨンソ▶︎イ・ミンギョン
あらすじ
家が隣同士で、かかりつけの精神科医も同じ2人の男女。関わりをもたずにいる方がお互いのためなのに、なぜか事あるごとに顔を合わせる羽目になり…。
(Netflix より)
予告
ネタバレ感想
スレギオッパァァァー!!!!!
久しぶりのスレギオッパに大興奮!!!久々に見れて嬉しい限りです!!!
スレギオッパ:「応答せよ1994」でチョンウが演じ”スレギ(韓国語でゴミという意味)”の愛称で呼ばれて、主人公の恋人役を熱演し一世を風靡しました。それは以降映画で活躍の場を広げていたチョンウの「応答せよ1994」以来のドラマ出演作ということで話題になりました。
この笑顔とか雰囲気が懐かしくて、、、久々に「応答せよ1994」もまた見たくなりました♪
ドラマは一話が平均30分ぐらいなのでサクサク見れます。
“憤怒調節障害”の男性と”強迫性障害”のヒロインがお互いの勘違いから始まる最悪の出会いをし、そこから繰り広げられる展開が面白かったです。
ちなみに、Netflixが出している予告映像がありものすごいクレイジーなかんじに仕上げられてますが、あのようなシーンは一切ありません笑
1話からコメディ色全開、世界観も独特で、最初は大丈夫かなと若干不安を抱きつつも、3話あたりから二人の関係がぐっと近づいたことでドラマも面白さが増した気がします。
怒りを我慢できず、感情のコントロールが難しいフィオは「憤怒調節障害」と診断されています。
一方ミンギョンは、常に疑い深く不安感が強く、さらに被害妄想も強く、”イカレた女だと思って誰も近づいてこないように”といつもサングラスをかけ頭に花を刺していて、「強迫性障害」と診断されています。(オ・ヨンソがやるとシンプルに可愛くてイカれてる感が薄まっていたような気も、、、笑)
そんな二人が精神科に通わなきゃいけなくなった理由が徐々に明かされていきます。
フィオは麻薬事件の捜査で部下に大怪我を負わせてしまったこと、ミンギョンは既婚者のクソ元カレによるデートDV、それぞれの抱えるトラウマを元にストーリー展開していき、生きづらさを抱える人たちへのメッセージが込められていました。
“怒りを抑えられない男”vs”怒りを誘発する女“という、まさに犬猿の仲で真逆の二人はお互い関わりたくないと最初は反発し合います。
しかしたまたま同じマンションの隣の部屋に住んでいたり、たまたま同じ精神科の病院に通っているため、その偶然が重なり続け距離を置こうにも動線が一緒なので何度も出会ってしまう→そして出会うたびにトラブルが起こる→そうするうちに徐々に距離が縮まっていきます。(パターンはありきたりなんですが、このドラマにしかない雰囲気があるのでご安心ください。)
そしてなんだかんだお互いのことを頼っていって、少しずつ心を通わせていくまでの過程が微笑ましかったり、面白く描かれていたりしてほっこりしました。
二人とも素直じゃないし不器用なんですがそんな二人が可愛かったです!(“やろうとしてたこと続けて”のとこ良かったなぁ笑)
絶対合わないであろうと思っていた二人ですが、とてもお似合いでした!!!
磁石のようなかんじ?パズルのようなかんじ?クレイジーなんですが純愛というなんだか不思議な感覚になりながらもぴったりハマっていた二人が愛おしかったです。
フィオがミンギョンにピンクのサングラスを買って、明るい世界を見せてあげるシーンが印象的で好きです。
視界が明るくなると同時に、ミンギョンの心も明るくなっていくのが見えてその様子に癒されました。
ぶっきらぼうに見えて優しいとことか、スレギオッパと重なるぅぅぅ!スレギを彷彿させられるぅぅぅ!
https://www.instagram.com/p/CQDmVb5gl_d/?utm_medium=copy_link
ミンギョンの抱えたトラウマにフィオが寄り添っていくうちにフィオ自身も癒され精神状態がよくなっていき、フィオの優しさに助けられ”たった一人の味方”を見つけたミンギョンもどんどん明るくなっていき、そんな二人の関係性が素敵でほっこりしました。
そういえばフィオの女装シーンと、テレビ画面に映るウォンビンとフィオが重なるシーンはシュールすぎて爆笑しました(°▽°)
女装は地味に似合っていたという、、、笑
冷静にウォンビンのとこは絶対にウォンビンには見えません!!!笑
本人たちも爆笑してて釣られて笑ってしまいます笑
https://www.instagram.com/p/CPxk0TvBo2M/?utm_medium=copy_link
ラストもこのドラマらしい終わり方で、この二人だからこそ成り立つクレイジーな最終回でした!
今まで見てきた作品の中で一番クレイジーな「サランへ」とキスシーンでした☻
https://www.instagram.com/p/CQnpbJ_AEqG/?utm_source=ig_web_copy_link
さいごに。
このドラマはラブラインもミステリーも社会派な部分もいろんな要素が詰まっているんですが、しっちゃかめっちゃかなかんじにならずしっかりとまとまっていて良かったです!
タイトルの「このエリアのクレイジーX」というのは、主役二人だけのことを指しているんではなく、私たち自身を含め誰もが“クレイジーX”、不特定多数の全ての人たちの“X”なんだということに気付きました。
「自分たちはまともで、自分たち以外の人間がイカれている」という部分があったんですが、このドラマで描かれているサブキャラクターたちを見てもわかるように、まともに見える人たちもどこかちょっとまともじゃない、みんなどこか変わってますよね。
みんなどこかクレイジーさを兼ね備えながら平静を装って生きているんです。
じゃあまともってなに?普通ってなに?ってなるとこを、まともじゃなくてもいいじゃん!クレイジーでも大丈夫!と背中を押してくれるのがこの作品の大きな特徴だと思います。
クレイジーな人にも理由があり、少しでも相手を理解しようとするだけでお互い優しい気持ちを持てそうだと気付かせてくれました。
フィオは人よりも少し怒りっぽくて、ミンギョンは人よりも少し心配症なだけだったのかもしれません。
でも、ミンギョンの元カレなような方は寄り添う前に通院と治療させましょう!有無を言わせず病院にぶち込みましょう!笑
“このエリア”のクレイジーXは”全エリア”にいるし、”クレイジーX“はあなたもそうかもしれないし、そしてきっと私もそう。それが個性ってやつですね。
テーマは重めなんですが、ストーリーの軽さとのバランスが絶妙で短編の中にぎっしり魅力が詰まった素敵なドラマでした!
(Netflixの翻訳で「マ・ドンソク」を「ドン・リー」と訳されていたのが謎でした。そのまま訳せばいいものをなぜアメリカ名に変えたんだろう、、、?)