ドラマレビュー

韓ドラレポ「ピノキオ」視聴感想

おすすめ度 ★★★★

2014年SBS演技大賞5冠を受賞!嘘ではつかめない本当の幸せを描いた、心揺さぶられる大ヒットピュアラブストーリー!

Contents
  1. 作品情報
  2. 出演
  3. あらすじ
  4. 予告
  5. ネタバレ感想

作品情報

  • タイトル:ピノキオ
  • 原題:피노키오
  • 放送:2014年11月12日〜2015年1月15日 全20話
  • 脚本:パク・ヘリョン
  • 演出:チョ・スウォン

出演

  • イ・ジョンソク▶︎チェ・ダルポ/キ・ハミョン
  • パク・シネ▶︎ チェ・イナ
  • キム・ヨングァン▶︎ソ・ボムジョ
  • キム・ユビ▶︎ユン・ユレ

あらすじ

歪曲報道により父に汚名を着せられ、家族も失った少年ハミョン(イ・ジョンソク)。ある島に流れ着いた彼は老人ゴンピルに拾われ、彼の息子ダルポとして生きる道を選ぶ。一方、離婚した父とともに祖父ゴンピルのもとにやってきた少女イナ(パク・シネ)は、そこで”同い年の伯父”ダルボに出会い、一緒に暮らすことに。13年後、密かにイナを想い続けるダルポは、放送記者を夢みるも嘘をつけない「ピノキオ症候群」という理由で試験に落ち続けるイナのため、一緒に放送記者を目指すことを決意する。紆余曲折の末、ダルポとイナはそれぞれライバル局の記者となるが、イナの母チャオクこそ、彼の家族を崩壊させた記者だった。さらに、ダルポは生き別れになっていた実兄と再会し⋯⋯。

(公式サイト より)

予告

ネタバレ感想

君の声が聞こえる」と脚本家が同じなのでなんとなくドラマの雰囲気やストーリー性が似ているように感じましたが、期待を裏切らない素晴らしいストーリーや強いメッセージ性、パク・ヘリョン作家の素晴らしさを改めて再確認できる作品でした。

正確ではない報道で家族を失ってしまったダルポと、“ピノキオ症候群”で嘘がつけないイナが報道記者になり成長していくストーリーですが、まず疑問に思うことは”ピノキオ症候群”ってなに?ということではないでしょうか。
それもそのはず!架空の症候群なので!
いろんな架空の設定のドラマを見てきましたが架空の精神疾患まで作り出す韓国ドラマさすが面白いですね。

嘘がつけないイナの記者の資質はどうなのか、ダルポとイナの恋愛、ピノキオ症候群という設定があるからこそ描ける独自性がありました。
ただ個人的に、ピノキオ症候群が故の辛いこと、苦労したこととかにももっとフォーカスしたらこの架空の設定の意義がもっと強まったんじゃないかなと思いました。

恋愛の中での嘘というのは、相手を気遣うための嘘、本心を隠すための嘘、悪意のある嘘・・・などいろんな嘘があると思います。
なのにどんなに小さな嘘もつけないイナは全部をさらけ出すしかなくて、、、
嘘も方便とは言いますが、嘘からくる余計な重責を感じることはないですし、もしイナがピノキオではなかったら、物語はまた違う結末になっていたかもしれませんね。
言葉が持つ強さをナめてはいけないので慎重に使わなければいけないなと思わされました。

イ・ジョンソクのもじゃもじゃ頭の高校生姿は、個人的には、んー微妙かな!笑
イ・ジョンソクの良さが潰れてました笑

そのあとの大人になってからのダルポは、うん、イ・ジョンソクが戻ってきました!笑
賢くて正義感が強いダルポですが、内に秘めた不意に見せるもろさに目が離せんでした。

イナがダメだと思いながらもダルポに惹かれていく様子が可愛いかったです。
昔から一緒にいるからか、恋以上に愛が見えて、二人の恋愛模様とても良かったです!

キスシーンも最高なのでご堪能ください!笑

ニュース番組の報道姿勢が最重要テーマのこのドラマ、偏向報道によって一つの家族が壊されたり殺人が起きてしまったりする報道の恐ろしさ、テレビ局がどんな風に真実を曲げて報道するのか、視聴率のために真実よりもインパクトのあるもので視聴者を掴もうとするとこ、現代の私たちの生活にも通ずる話題でメッセージ性が抜群です。
伝え方や見せ方が少し変わるだけで当事者やその家族、未来、命までに影響を及ぼす恐ろしさ、、、
記者としての使命、報道の在り方、視聴者の受け取り方など、情報について考えさせられるドラマでした。
報道の表面だけを丸ごと飲み込んではいけない、その裏にはストーリーがある、人の人生があるということを忘れてはいけませんね。

回が進むにつれ、絡んだ糸がどんどん解けていくような感覚で、その過程に涙が止まりませんでした。
報道で働く人たちの見えない苦労なども分かり、お仕事ものとしても楽しめます。
記者として正義や真実を追求する姿、その成長に感動しました。

いろんなテーマが盛り込まれていますが、重すぎずバランスが良くそれぞれきれいにまとめられていて見やすかったです!
社会派ドラマとしても恋愛ドラマとしても見応えがあり楽しめる作品なのでおすすめです!

ABOUT ME
Natsu
小学生のころに韓ドラにハマり、そのまま15年以上韓ドラを追いかけ続けている淑女です。