ドラマレビュー

韓ドラレポ「二十五、二十一」視聴感想

おすすめ度 ★★★★★

作品情報

  • タイトル:二十五、二十一
  • 原題:스물다섯 스물하나
  • 放送:2022年2月12日〜4月3日 全16話
  • 脚本:クォン・ドウン
  • 演出:チョン・ジヒョン

出演

  • キム・テリ▶︎ナ・ヒド
  • ナム・ジュヒョク▶︎ ペク・イジン
  • ボナ(宇宙少女)▶︎コ・ユリム
  • チェ・ヒョンウク▶︎ムン・ジウン
  • イ・ジュミョン▶︎チ・スンワン

あらすじ

明るい未来を夢見ることが難しい時代。必死で夢を追いかける若きフェンシング選手は、どん底からはいあがり、人生を立て直そうと懸命に働く青年と出会う。

(Netflix より)

予告

ネタバレ感想

これを書いたら本当にこの作品が終わってしまったんだ〜と実感してしまうのが嫌なぐらいまだロスってます…。
★5つじゃ足りないぐらい傑作すぎました!!
!心地いい余韻と共に、喪失感が未だにすごい(;_;)
なにから書けばいいかわからないぐらい良すぎて、文章めちゃくちゃかもしれませんが温かい目で読んでいただけると幸いです。(未視聴の方はネタバレ注意です)

多分私の歴代ナンバーワン更新しました!
リジョンヒョクの愛が不時着しても(現実では無事着おめでとう!ここで言う←)、ホン班長が海街でチャチャチャしても、99ズの5人が賢く医師生活をしても、ヨンシクが椿の花を咲かせても…!
あの夏は君たち5人の物だよぉぉぉ!!!感激感激感激!!!

とにかく脚本、キャスト、映像、演出、ost、なにもかもが、どこを切り取っても美しく、どこを切り取っても名シーンでした。
私がどストライクで見たいものが密度濃く詰まっていました!
“時代に夢を奪われた”この言葉を聞いた時には既に私の心は奪われていました。
これでもかというほどロマンチックで、どこか儚くて、キラキラ輝かしい青春を描きながら、現在のコロナ禍まで流れ着いた時を描いています。
母の青春を日記を通して、娘が感じ取る。母、娘、双方からの視点どちらからとしても感慨深いです。
ドラマを見なが今を生きる私たちがみんな感じていることをドラマを通じて伝えてくれて、同時に私たちの青春も思い出させてくれました。
たくさん失ったものもある中で光を見つけ、希望を持って生きていく5人の姿に元気づけられました。

途中まで、ミンチェの父親はイジンなのか?ヒドはイジンと結婚したのか?という謎ばかりが頭をよぎり、応答せよシリーズと少し似たものを感じました。
応答せよと決定的に違うのは相手が誰かは分からないにしろ、ハッピーエンドが確約されているところですね笑
そしてこのドラマはハッピーエンドなのかどうか、”結果”が重要ではありませんでした。
演出が良すぎた上に俳優たちの演技も良すぎて、視聴者たちの没入感が高くなりすぎたが故にいろんなことに期待しすぎてしまい、いろんな考察が生まれてしまったのも事実。
二人のことが好きすぎて別れてしまったことへの喪失感はたしかに大きかったです。

“時代”がヒドとイジンを出会わせてくれたのに、”時代”のせいですれ違ってしまうの、あまりにも切なすぎて、苦しかったです。
バス停のシーンは苦しすぎて、今思い出しても苦しくなるのでもう一度見たいんですがしばらくは見れなさそうだなぁ。
苦しみは分け合いたいヒドと、自分に降りかかる苦しみを愛する人に背負わせたくないイジン、愛するが故のすれ違い。
時代が違えば、日記が届けられるタイミングが違えば、変わっていたかもしれない二人の結末。
たらればが止まりませんが、二人が愛した時間は間違いなく輝いていました。
監督たちが「青春の一瞬」を描いていると一貫して言うように、”過程”が大事だったわけですね。

愛と友情が全てだったあの頃 そんな時期は人生でほんの一瞬だ

人生のその一瞬こそが長い人生を輝かせる

劇中セリフより

2人の2521は時代に翻弄されながら一生懸命生きた、そして恋をした2人の青春の1ページに過ぎない。
でも、それでも、二人が”こういう愛”のもとで一緒に生きていく道があればよかったのにと願い胸が苦しくなりますよね(>_<)

イジンからヒドへの愛、ヒドからイジンへの愛、ヒドとユリムの愛…どれも眩しすぎました。
キム・テリ、ヒドとのシンクロ率高すぎてとても良かったです!
元気いっぱいで純粋で素直で、本当に魅力的でした!
実際には30代ですが、童顔すぎて高校生役違和感なし!

ナムジュヒョクの子犬のような瞳と”必殺アゴ埋め”可愛すぎて頭抱えました。
「ヒドヤ」と呼ぶその声からイジンの全身全霊の”愛”を感じれました。イジンのあの視線、私にもください。
18歳と22歳で出会った最初、成人のイジンが安易にJKに手を出さず少し先に待っている感じ(語彙力笑)、エモい!

ユリムは凛々しくてカッコよかったです。
この役はもうボナ以外考えられない!どのキャストにも言えることですが!笑
宇宙少女での活動時とはまた違う一面が見れて良かったです。
マドリードの決勝戦でマスク取った瞬間涙して抱き合う二人のシーン、良すぎて震えました。涙なしでは見れません。

7組のイケメンことジウン、ユリムへの一途な愛が素敵すぎました。
これは女子みんな好きになるやつです!!!

スンワンの生き方にもかなり共感しました。
キャラクターの中でも特に人間味を感じれました。
人生はつまらないし、いくら賢くてもどうにもならないルールが世の中にはあります。
暴力教師に屈しなかったスンワンかっこよかったです。オンマが最強の味方だったのも良かったです。
そしてスンワンの人生が楽しくなりそうで本当に良かった!!!

5人で過ごした二十五、二十一の夏を、一番綺麗なまま大切にしまっておくような、そんな物語でした。
彼等の青春は光り輝いていたし、間違いなく彼等の時代で、美しい瞬間でした。
一度手に入れたことに意味があるのだ。
思い出の中のトンネルは大きく永遠のように感じたかもしれませんが、大人のヒドが訪れた時に見たトンネルは小さく短く見えました。
青春には未練、執着、後悔がつきものですが、綺麗に終わらなかった出来事を、あの時本当はこうだったとストーリーを修正、上書きはできないですが、記憶のどこかにフィルターをかけ美化された青春。それも悪くないだろう。

仲良しのグループも好きな人も時間が経つとともに以前のようにはいかなくなります。
5人が永遠だと思っていた瞬間はいつの間にかなくなってしまい、なにかがないと集まらなくなってしまいますが、5人で作り上げたあの素敵な青春があるから、今のみんなが存在してるんだろうなぁ。

ちなみに脚本と監督のお2人は「恋愛ワードを入力してください」も手掛けたお二方。
恋愛ワードも演出が秀逸で強く印象に残っていますが、今作もカメラワーク、演出共にただただ美しかったです。
最後のエピローグで出てきたBarroの日記サイトのパスワードのシーン、”初恋”というよりは”初めて愛した人”として、これからもイジンの人生に刻まれていくんだなぁとしみじみ。

素敵すぎる説明文を公式から引用↓

「1998年、世界がまるごと揺れるように不安だった年

二十二と十八が出会い、二人はお互いの名前を初めて呼んだ。

二十三と十九になり、二人は頼った。

二十四と二十になり、二人は傷ついた。

二十五と二十一になった時、二人は恋をした。」

あの頃の5人が大好きすぎる2521民による、長々とはちゃめちゃなレポを読んでいただきありがとうございました!
拙い語彙力ですが、作品の良さが伝わるといいなぁ。

OST

  • TAEIL/Starlight
  • Wonstein/Your Existence) 
  • DOKYEOM/Go!
  • Ji Hyo/Stardust love song
  • 김태리, 남주혁, 보나(우주소녀), 최현욱, 이주명/With 
ABOUT ME
Natsu
小学生のころに韓ドラにハマり、そのまま15年以上韓ドラを追いかけ続けている淑女です。