ドラマレビュー

韓ドラレポ「補佐官」(シーズン1&シーズン2)視聴感想

おすすめ度 ★★★★

スポットライトの後ろで世界を動かすリアルな政治プレイヤーたちの危険な賭博。権力の頂点に向かうスーパー補佐官の熾烈な生存記!
映画を舞台に活躍してきたイ・ジョンジェの10年ぶりのドラマ出演です!

作品情報

  • 脚本:イ・デイル
  • 演出:クァク・ジョンファン

シーズン1

  • タイトル:補佐官
  • 原題:보좌관:세상을 움직이는 사람들
  • 放送:2019年6月14日〜7月13日 全10話

シーズン2

  • タイトル:補佐官2
  • 原題:보좌관:세상을 움직이는 사람들2
  • 放送:2019年11月11日〜12月10日 全10話

出演

  • イ・ジョンジェ▶︎チャン・テジュン
  • シン・ミナ▶︎カン・ソニョン
  • イ・エリヤ▶︎ユン・へウォン
  • キム・ドンジュン▶︎ハン・ドギョン
  • キム・ガプス▶︎ソン・ヒソプ
  • チョン・ジニョン▶︎イ・ソンミン
  • チョン・ウンイン▶︎オ・ウォンシク
  • イム・ウォニ▶︎コ・ソクマン

あらすじ

クールな外見の裏に燃えたぎる野望を隠し、政治という厳しい世界で暗躍する敏腕補佐官チャン・テジュン。目指す頂点にたどり着くまで、その戦いは終わらない。

(Netflix より)

予告

ネタバレ感想

はじめに。

政治家たちのの補佐官をテーマに、硬派で堅実な社会派ヒューマンドラマです!

地味で難しそうなストーリーですが、1シーズン10話ずつ、次から次へとスピーディーかつスリリングに目まぐるしく変わる展開に連続です。目が離せなくなってノンストップで見たくなくなるドラマでした!

個性的で豪華な豪華キャストたちと映画級のおもしろさです!
韓国を代表する渋おじ俳優たちのオンパレードで興奮しました!

ドラマの冒頭のテジュンのインタビューコメント▼

『全てを疑え 人より状況を信じろ

弱みを見せるな 常に考えて分析しろ

選択を後悔するな 理想を現実にしろ』

シーズン1 第一話より

このテジュンの信念を語るインタビューですが、まさにこのドラマそのものを表しているようにも感じました。

政治の裏側を見て、政治とは?正義とは?を常に考えさせられます!

シーズン1について

シーズン1は政治家たちと彼らを支える補佐官を中心に、イ・ジョンジェ演じるチャン・テジュンが主席補佐官から国会議員になるまでの道のりが描かれていました。

議員同士の利害関係が変化する中で、政界の複雑な勢力図を考えながら頭を使い戦略を立てたり、報道資料を作ったり、会見で発言する原稿作りなど、徹夜続きで大変な仕事なんだということ、補佐官ってこういう仕事なんだということをシーズン1を通して知ることができます。

補佐官は公務員ではないため、いつでも切り捨てられる可能性があり、危ない立場だということも分かりました。
そんな中で、警察学校を首席で卒業し立派なエリート警察官になるはずだったのに、ある労働争議をきっかけに警察を辞めてしまった主人公チャン・テジュン、警察官の代わりに国会議員の補佐官の道に進みました。
自分の最終目標のために、国会議員ソン・ヒソプの補佐官として地道にコツコツと、ヒソプを法務省長官にするまで影で支え続け、テジュンの忍耐力と戦略がすごいです。
敵との熾烈な攻防戦が繰り広げられ、常に先を読み手を打ち、お互い一歩も引かないあっぱれな戦いに注目です!

テジュンが最初な補佐官になったときについていた先輩のイ・ソンミン議員との関係を見てるのが複雑で切ない気持ちになりました。
二人とも志高く、同じゴールを目指しているはずなのに、、、本当はお互いをしっかり思い合っていて尊敬し合っていて、なのになかなかうまくいかない展開に胸が苦しくなりました。
テジュンがイ・ソンミンを“ヒョン”と呼び、感情を抑えながらも決別を告げるシーンは辛かった、、、

シン・ミナ演じるカン・ソニョン議員との適度なラブラインは良かったです。
補佐官と議員という違う立場でも、同じ信念を持ち、同じ道に進もうとして支え合う姿が良かったです。

シーズン2について

シーズン2はではさらに新たなキャラクターも加わり、国会議員になったチャン・テジュンの新たな闘いが描かれています。

シーズン2の始まりのナレーションで『闇の中に入り 光になる』というテジュンのセリフがあるんですが、シーズン2はまさにこのナレーションの通りでした。
シーズン1でいろいろ衝撃的なことが起こり、テジュンが多くのものと引き換えに手に入れた“国会議員”という立場で、巨大な権力の中に入り命がけで闘います。

シーズン1のイ・ソンミン議員の意志を受け継いだカン・ソニョンは同じくクリーンな政治手法で政治をしようとします。
そんなんでは腐敗した政治家たちを倒せないと悟り手段を選ばないテジュンと衝突したりしますが、テジュンの全ての行動には意味があり信念もブレていないと分かってからの結束力は強かったですね!お見事!

最終回のソニョンの演説▼

「他人の苦しみに慣れた暗くて冷たい現実

政治は冷たい現実の中にあるべきです

冷たい闇の中に入り光になるべきです

それが政治家の目的であり義務です。」

シーズン2 最終回より

テジュンと最初に出会った番組のインタビューのテジュンの言葉をソニョンが引用した言葉です。
世の中を変えようと信念を貫き、志を全うし、必死で戦う彼らを応援し続けたいです。

2シーズンを通して。

次から次へと起こる問題に、諦めそうになりながらも頼もしい仲間たちと目標に向かっていく姿がカッコ良かったです!
チャン・テジュン、カン・ソニョン、テジュンを補佐するユン・へウォン補佐官、ソニョンの秘書として働くドギョン、テジュン側とソニョン側でそれぞれ信頼できる仲間たちが揃っていて、このメンバーたちの団結力が美しく、素晴らしいんです!

タイトル通り、やはり補佐官たちの奮闘がこのドラマの最大の魅力でした!!!
政治という大きく派手な舞台の裏を支えている彼ら、最高にカッコいいです!!!
裏切ったり裏切られたりで、やられたらやり返す的な展開の繰り返しに常にハラハラドキドキしました。
それでも戦い抜いた彼らに大きな拍手を送りたいです☻!

映画でよく見るイ・ジョンジェをドラマで久々に見れたのが本当に嬉しかったです!
重い話で険しい表情のシーンが多いですが、たまに笑うテジュンが好きでした!というか、イ・ジョンジェの笑顔が好きです!笑った顔が可愛いんです(≧∀≦)そして大人の色気が堪らないです❤︎!!!

シン・ミナは何年経っても変わらない美しさで、綺麗な衣装を身に纏った姿にうっとり。
頭が切れて賢く、優しいし、男前な行動がカッコ良すぎます!
好きすぎて写真を保存する手が止まらず、シーズンごとに衣装のコラージュ画像作ってしまいました笑

特にこの記者たちの前で話す姿がカッコよくて好きです❤︎

イエリヤ演じる優秀なユン・へウォンも良かったです!
シーズン1から秘書として、そしてシーズン2では補佐官として、テジュンを信用ししっかり補佐しテキパキした仕事姿がカッコ良かったです。
テジュンに抱く恋心が時折見えましたが、特に出しゃばったりせず常に影で想い支える姿に好感が持てました。

キム・ドンジュン演じるハン・ドギョンは可愛かったですね!
そしてストーリーが進むにつれ成長していく姿を見るのが楽しみでした!
弱者の立場に立ち、彼らを救いたいという強い気持ちを持つドギョン!良い男になっていました!
へウォンとくっついたらいいな〜なんて思ってみたり(´∀`)

他にもたくさん脇を固める素晴らしい役者揃いです!
悪役たちも憎たらしく、最高でした!牛や魚を使った比喩にセリフが秀逸だなぁと感じました!

ただ、ジョンヨル(チョ・ボクレ)が謎めいた男として登場した割には、その後特に何もなく脇の存在として居続け、、なにか起こるんじゃないかと思ってたので、そこだけ少し残念でした、、、

最後の最後に大好きなソン・ドンイルの特別出演が見れたの最高に幸せでした❤︎!

OST

聞くたびに寂しさと切なさで胸いっぱいになるostばかりでした。それでも前に進もうという力強さを感じられる曲でどちらも大好きです!

  • CHEN/Rainfall
  • キム・ジェファン/Black Sky

さいごに。

「政治」というと、堅いイメージがあり、身近に感じづらいかもしれませんが、生きてる上で無視もできない題材だと思います。
ドラマを通して勉強できることがたくさんあります!

痛快なコメディやロマンチックなラブシーンとかは特にないですが、オススメです!

たまにコーヒーのCMなのかなと思うぐらいあからさまなコーヒー飲むシーン挟むのは面白かったなぁ

ABOUT ME
Natsu
小学生のころに韓ドラにハマり、そのまま15年以上韓ドラを追いかけ続けている淑女です。