ドラマレビュー

韓ドラレポ「相続者たち」視聴感想

おすすめ度 ★★★★

韓国で2013年に視聴率No.1を記録した話題作!
2013年SBS演技大賞、最優秀演技賞、ほか8部門を受賞!逃れられない宿命を背負った若者たちの甘く切ないラブストーリー!

作品情報

  • タイトル:相続者たち
  • 原題:왕관을 쓰려는 자, 그 무게를 견뎌라 – 상속자들
  • 放送:2013年10月9日〜12月12日 全20話
  • 脚本:キム・ウンスク
  • 演出:カン・シニョ

出演

  • イ・ミンホ▶︎キム・タン
  • パク・シネ▶︎チャ・ウンサン
  • キム・ウビン▶︎チェ・ヨンド
  • カン・ミンヒョク(CNBLUE)▶︎ユン・チャニョン
  • チェ・ジニョク▶︎キム・ウォン
  • クリスタル(f(x))▶︎イ・ボナ
  • カン・ハヌル▶︎イ・ヒョシン
  • パク・ヒョンシク▶︎チョ・ミョンス
  • キム・ジウォン▶︎ユ・ラヘル

あらすじ

海辺でのんびりとサーフィンを楽しむ若者、彼の名はキム・タン(イ・ミンホ)。帝国グループの御曹司で眉目秀麗、何不自由ない環境かに見えるが、愛人の子と疎まれ、逃げるようにアメリカへ留学、空虚な日々を送っていた。一方、口のきけない母を持ち、幼い頃から苦労し通しだったウンサン(パク・シネ)はアメリカに渡った姉を頼り、二度と韓国には帰らないつもりでアメリカへやってきた。だが姉の現実を知って失望し居場所をなくしてしまう。途方にくれるウンサンと出会ったタンは、自分の家に招くことに。つかの間、心を通じ合わせる2人。だがタンにラヘルという婚約者がいることを知り、ウンサンは「短い夢を見た」と韓国へ帰っていく。またラヘルも母親の再婚相手の息子が同じ学校に通う乱暴者のヨンドと知り、不快感を隠せない。裕福な家庭に育ちながらもそれぞれに悩みや傷を抱えた若者たち。そんな中、兄に疎まれ、2人の母に挟まれ、それに甘んじる父との葛藤に立ち向かうべく、3年振りの帰国を決意をするタン。彼が戻る名門私立高校はその名も「帝国高校」。学校内には大きく4つの階級が存在する。いずれは会社を相続する真の財閥2世、3世集団の「経営相続者集団」、経営権争いでは外されたが生まれたその瞬間から多くの株を所有している「株相続者集団」、お金より名誉を大事にする法曹界、医学界、学者、政治家の2世、3世集団の「名誉相続者集団」、そして世間の評価を気にして仕方なく入学させた経済的な面以外の様々な理由でもこの学校には相応しくない「社会配慮者集団」。この厳しい格差の中で生き延びなければならないウンサン。そして再び、タンとウンサンは運命の再会を果たし、それぞれの人生が動き始める…!!

(BSフジ より)

ネタバレ感想

改めて見るとものすごい豪華な顔ぶれが集まっててびっくり!伝説級の豪華キャストたちです。
今ではそれぞれ主役を張っている俳優たちなので、またこのメンバーを集めようとしてもきっと難しいと思います。それを見れるという点でもこのドラマは貴重かもしれません。

内容としては、庶民と御曹司の身分違いな二人がいろんな壁を乗り越えていき、さらのそこに三角関係の要素が入る学園ものの王道ラブストーリーです。財閥のわがままな御曹司が庶民の娘に恋し、少しずつ成長していくという点などを見ると「花より男子」を思い浮かべる方もいるかと思います。

タンのウンサンを一途に思う気持ちがとっても良かったです!世界で一番いい男認定したいと思います。
あとイ・ミンホってこういう財閥の役似合うよね~っていつも思うんですよね。
海岸でサーフィンしたり、スポーツカー乗りこなしたり、うんうん、似合う似合う~!(自分で言って自分で納得)

悪いやつかと思いきや実はいいやつだったという役に弱いので、キム・ウビンのキャラクター大好物です。
報われない初恋、片思いっていう二番手ナムジャの定番の展開でしたが、最初は一番嫌いだったというのもあって、その概念が途中で覆されたあたりから一番愛着が湧いてしまったかもしれません。
しかもそういうキャラクターって心の動きが大きいので、演じてる役者さんの表情が繊細なんですよね。怖さと切なさがしっかり表現されてて、それが見応えあってどんどん感情移入してしまいます。
キム・ウビンのザ・爬虫類顔も気付いたらハマってるんですよね。さすが韓流四天王!これが彼の魅力かと気付けたドラマでした。

それにしても、小学生の好きな子にわざと意地悪ををしちゃうというのと同じレベルの愛情表現の仕方をするヨンドには、高校生なんだからもう少し違うアプローチの仕方をしようねと教えてあげたいです笑
最終的に「友達にはなれない」と言ったヨンドですが、振られて友達に戻るという定番の二番手ナムジャとは違い、その選択がヨンドらしくて好きでした。不器用だけど人一倍気持ちが強いヨンドに拍手!

タンとヨンドのウンサンを巡ってバチバチする姿、三角関係のラブストーリーではあるあるですが、やっぱりイケメンが好きな子を取り合う姿は萌えるに決まってるぅぅぅ~♥二人とも可愛いんです笑
素直で直球なタンと、不器用で苦戦しながらもウンサンに近づこうとする二人の対比が良かったです。

パク・シネちゃんは、周りのキャストで高校生には見えないだろという方は数名いらっしゃる中で(すいません笑)、彼女はしっかり高校生に見えました!
いろんな泣きの演技ができる彼女はどの作品を見てもすごいし、彼女が出てる作品は個人的にハズレなしです。

他のカップルもいくつか描かれてた中で、印象的でったのはタンの兄のウォンの恋愛ですね。
相手のヒョンジュが聡明で美しくてとてもお似合いだったので、結局政略結婚を選んで別れてしまった二人は見てて切なかったです。
「私たちはいつも近くで向き合っていても遥か遠い仲だった」というヒョンジュのセリフが切なすぎて、、、
父の代わりに一番高いところに立ったウォンですが、部屋で号泣していたシーン悲しすぎました。

そしてもちろんロマンスばかりではないです。
「相続者たち」というタイトル通り、お金持ちの子供たちがたくさん出てくるんですが、それぞれが大人に仲間入りする成長する姿が素敵でした。

原題は「王冠をかぶろうとする者、その重さに耐えろ 相続者たち」なんですが、この題名の通りですね。
それぞれのキャラクターしっかり個性があり“相続者”という立場が故の悩みが描かれていました。
富を手にする代わりにたくさんの重みに耐えなければいけない、お金持ちにはお金持ちの悩みがある、お金持ちだって楽ではない、、、未熟で不安定な子供たちがその重みと闘って“相続者”になるための葛藤が見どころです。
ウォンがヒョンジュと別れたあと家に帰りタンに「自分が出した結論だ それが私が被る王冠の重さ」と話していたのも印象的でした。

でもお金持ちだろうが高校生だろうが、それに限ったことではなく、なに選ぶのか、どの瞬間を大事に生きるか、人生を左右する大事な選択について考えさせられました。

さいごに。

韓流らしく、王道らしく、しっかり期待に応え、ラストに向かうまでのまとめ方も丁寧で良かったです。
恋愛、キャラクターたちのそれぞれの複雑な家庭環境、それぞれの成長過程などが描かれ、タイトルの重みに込められた大事なメッセージ性が伝わってくるドラマです。

初めにも書いたように、豪華すぎるキャスト陣をNetflixで1000円出したでけで見れるなら見るべきかなと思います。韓国ドラマ好きならなおさら。
お釣りも来るので安心してください。

ABOUT ME
Natsu
小学生のころに韓ドラにハマり、そのまま15年以上韓ドラを追いかけ続けている淑女です。