おすすめ度 ★★★★★
1994年を舞台に現在と過去を行き来しながら7人の男女の初恋、家族、友情の物語をユーモラスに時に切なく描いた作品!
作品情報
- タイトル:応答せよ1994
- 原題:응답하라1994
- 放送:2013年10月18日〜12月28日 全21話
- 脚本:イ・ウジョン
- 演出:シン・ウォンホ
出演
- コ・アラ▶︎ソン・ナジョン
- チョンウ▶︎ スレギ
- ユ・ヨンソク▶︎チルボン
- キム・ソンギュン▶︎サムチョンポ
- ソン・ホジュン▶︎ヘテ
- バロ▶︎ピングレ
- ミン・ドヒ▶︎チョ・ユンジン
相関図
あらすじ
1994年、ナジョンの両親が経営する「新村下宿」に6人の若者が集まってくる。
彼女にとって実の兄のような幼馴染のオッパ、スレギ。大学進学を機に地方からやって来たお調子者のヘテ、レスリー・チャンに似ているというサムチョンポ、寡黙な青年ピングレ、アイドルの熱狂的なおっかけユンジン。そしてピングレのいとこでソウルに暮らす大学野球界期待の星チルボン。
彼らがともに過ごした8年間の日々。
そして2013年、ナジョンの新居に再びあの6人が集まってくる。
その中には、現在ナジョンの夫となった男性も―。果たして、彼女のハートを射止めたのは!?
(公式サイト より)
ネタバレ感想
ハズレがない応答せよシリーズ、今作ももちろん最高でした。
家族、恋愛、友達、青春・・・全て詰め込んでいるのに無理がなく、そして毎シリーズに共通することなんですが出てくる全てのキャラクターに愛着が湧きます。愛さないわけがない!
誰もが経験するであろう出来事、抱くであろう想いをその時代に沿ったなんでもない日常の中に、丁寧に描いて輝きをプラスして魅せてくれるこのシリーズがほんとに大好き!
1994は応答せよシリーズの中で一番恋愛要素が強めな印象でした!
アナログとデジタルのちょうど過渡期世代を描いていて、特に電話の移り変わりが時代を物語っていました。
私は携帯世代なんですが、あの時代の公衆電話に並んだり、留守電メッセージを残したりするのに憧れます。
ポケベル文化も経験してみたかった〜!
そしてこのシリーズでは定番のヒロインが誰と結婚するのか、それを考察しながら見るのがやっぱりこのシリーズの醍醐味ですね。
なんとなくこの人かなーと想像はしていたんですが、やっぱり違うのか?と途中翻弄されたりして分からなくなりました。
それでも推しと結ばれてほしくて夢中で見ました!(ちなみに個人的に一番予想しづらかったシリーズは1988ですね)
もう全てのキャラクターが個性的で愛おしいんです。
最後まで一途で揺らがないナジョンのキャラクター設定は見ていて気持ち良かったです。
コ・アラは上品なイメージが強かったんですが、本作でのガサツな役も違和感なくて見事にナジョンを演じきっていました。
第二話でのナジョンの独白↓
私には兄が一人いる
幼い頃の私の夢は兄と結婚することだった
私には兄が一人いる
そして兄には幼馴染が一人いる
私たち三人はいつも一緒だった
そんなある春の日 まるでウソみたいに
私の大好きな兄が遠くに とても遠くに行ってしまった
そしてその日から兄の幼馴染が私の兄になった
私には兄が一人いる
幼い頃の私の夢は兄と結婚することだった
私の頭を撫でていた兄の手、兄の寝息、兄の匂い
兄は間違いなくそのままだったのに
その日私は兄がぎこちなくなった
ドラマ第二話
実の兄に見えたスレギが実は実の兄ではなっかたということと、兄弟のように育ち、兄弟のようにじゃれ合っていたスレギに対して、初恋に目覚めたナジョンの姿が印象的でした。
多くの視聴者と同じように、気付かないうちにスレギオッパの魅力にハマってしまっていました。
あのかんじで頭いいという、そしていざとなったときにはすごく頼れるという、ギャップがすごい!
みんなの心を鷲掴みにしてくるのでナチュラルな人たらしですね!
チルボンも最後までナジョンに一途で、しかも正直で甘え上手、、、控えめに言わなくても最高。
ユ・ヨンソクの好青年感が役とピッタリでした!
後半のシーンは切なくて泣きました。
アメリカにいる間に仲間たちからメールが届くシーンはほっこり!
結局二人とも優しすぎてスレギとチルボンの間で何度も揺れてしまいましたが、最終的に6:4ぐらいの割合でチルボン派でした笑
どっちも嫌いにならず、でもどっちも応援したくなるというこの絶妙なかんじがとても良かったです。
他のキャラクターの中で私が愛着湧いたのは圧倒的サムチョンポです!!!
キム・ソンギュンをキャスティングした監督も脚本家も天才すぎません?
強面のキム・ソンギュンがまさかサムチョンポに合うなんて思いもしませんでした笑
上京したてのとき一生下宿に辿り着かないくだり可愛すぎて爆笑してました。
サムチョンポと効果音“メェェェ”の掛け合わせは最強!!!
(「応答せよ1988」から見てしまうとサムチョンポに衝撃食らうのでなにがあっても順番を守って視聴しましょう!笑)
他にも、ヘテとナジョンの関係性が素敵だし、ヘテは初恋が叶って良かったし、ピングレの家族の話はほっこりだし、ピングレの子犬感は守ってあげたくなるし、ユンジンのお酒入ったら全部ぶちまけちゃうキャラ面白いし、ユンジンとサムチョンポのカップルは思いのほかお似合いだし、、、語り始めたらキリがありません、、、。
そういえば「応答せよ1997」ではシウォン(チョン・ウンジ)が終始オタクモードだったのに比べ、本作はユンジンのオタクモードの撤収が早めでしたね。
とにかくあんなに楽しそうな下宿私も泊まりたい!仲間になりたい!!!
みんなで食卓を囲み朝食を食べるシーンとか温かかったなぁ。一つ屋根の下で暮らす下宿生活だからこそのやり取りが見てて楽しかったです。
情が湧きすぎてみんなが下宿から出るシーンはほんと寂しかった、、、。
シリーズ全ての両親役のソン・ドンイルとイ・イルファは相変わらずどんな時でも愛情深くて最高でした。
終盤のカメオで出演した「応答せよ1997」のメンバーの総出は飛び上がるほど嬉しかったです!!!
高校生と本気で喧嘩するスレギオッパがさすがすぎるのよ、、、笑
とてもジーンときたサムチョンポのナレーションをお届けしたいので記録させてください。↓
人生は一瞬の選択で決まる
たとえ一本道だとしても決断する
進むべきか 戻るべきか それとも止まるべきか
今の自分がいる場所は
過去の無数の選択の結果なのだ
あの日 僕は電話に出て ターミナルに向かった
そして小さな選択を繰り返し 今に至るのだ
どんな道を選んだとしても 未練は付き物だ
後悔のない選択はないように
人生に正解もないのだろう
自分が選んだ道を 正解だと思えばいい
選んできた道を 後悔せずに生きること
それが正しい生き方だ
自分の過去の選択を 後悔せず生きることが
カッコよく 年を重ねる方法なのだ
ドラマ第八話
さいごに。
このシリーズは最後まで見たときの気持ちよさがとてもいいんです。
面白さに笑い、人の温かさを実感しながらも、1990年代の韓国の変動を知ることもでき、見てよかったという気持ちになります。
私は私なりの今の時代に生きれてることに満足していますが、このシリーズを見終わると毎回、90年代を青春時代として過ごせた世代が羨ましくなります。
ドラマラストのサムチョンポのナレーション一部↓
2013年12月28日 年が明ければ 僕たちは40歳になる
韓国の全ての40歳たちよ
90年代が終わり 厳しい時代を乗り越え 頑張ってきた仲間たちに言葉を捧げよう
カッコいい時代だったことを 青春が輝いていたことを 恋に悩んだことを覚えているか?
僕たちは よい年を重ねてきた
また苦しい時代が来たとしても 泥臭いほどに生きていこう
純粋さゆえに ほろ苦さの残るあの時代
聞こえるか? 聞こえるなら応答せよ
僕の90年代よ
ドラマ最終回
「応答せよ1997」まだ見てない方はラストでネタバレされちゃうので先に1997見てから1994見ましょう。そして最後に1988を見ましょう。